コマンドを学ぶ前に
CLIを使う前に知っておきたい前提知識
記事のコマンド表記について
技術記事やドキュメントでは、コマンドの前に $ や > が付いていることがあります。
$ npm install
$ git statusこの $ は「ここからコマンドを入力してください」という目印です。
実際に入力するときは $ を含めず、npm install だけを入力します。
| 記号 | 意味 | 使われる環境 |
|---|---|---|
| $ | 一般ユーザーのプロンプト | bash / zsh(Mac / Linux) |
| # | 管理者(root)のプロンプト | Linux(root権限) |
| > | コマンドプロンプト | Windows(cmd) |
Zenn や Qiita などの技術記事で $ npm install と書いてあったら、npm install だけをコピーして実行しましょう!
ディレクトリとパスの基本
を使うとき、「今どこにいるか」を意識することがとても重要です。
カレントディレクトリ(現在地)
カレントディレクトリとは、今あなたがいる場所のことです。
GUI(Finder や エクスプローラー)では開いているフォルダが「現在地」であると視覚的に分かりますが、
はコマンドを打って確認しないといけない場合もあります。pwd コマンドで確認してみましょう。
pwd
# 出力例: /Users/tanaka/Documentsファイルを別の場所にコピーしたいときなど、特定の場所で実行する必要があるときはカレントディレクトリを意識しましょう!
※実行場所を意識しないでよいコマンドもあります。例えばdateコマンドは日付を教えてくれますが、このコマンドはどこで実行しても同じ結果が返ります。
よく使うディレクトリの記号
では、ディレクトリを指す特別な記号があります。
| 記号 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| . | カレントディレクトリ(今いる場所) | ./index.js |
| .. | 1つ上のディレクトリ(親フォルダ) | cd .. |
| ~ | ホームディレクトリ(ユーザーの起点) | cd ~ |
| / | ルートディレクトリ(最上位) | cd / |
パスの書き方
ファイルやフォルダの場所を指定する方法には 2 種類あります。
絶対パス - ルートから始まるフルパス
/Users/tanaka/Documents/project/index.js相対パス - 現在地からの相対的な位置
./project/index.js # カレントディレクトリの project フォルダ内
../other/file.txt # 1つ上のフォルダの other フォルダ内開発では相対パスをよく使います。./src/index.js のように、プロジェクトのルートを起点にファイルを指定することが多いです。
組み込みコマンドと外部コマンド
で使えるコマンドには、大きく分けて 2 種類あります。
組み込みコマンド(最初から使える)
OS やシェルに最初から入っているコマンドです。
前のセクションで紹介したpwdや cd、ls などがこれにあたります。
cd Documents # 最初から使える
ls # 最初から使える
pwd # 最初から使える外部コマンド(インストールが必要)
別途インストールしないと使えないコマンドです。
開発でよく使うツールの多くはこちらに該当します。
| コマンド | 用途 | インストール方法の例 |
|---|---|---|
| JavaScript | 公式サイト / nvm / winget | |
| npm | 管理(Node.js付属) | .jsと一緒にインストール |
| git | バージョン管理 | 公式サイト / winget / brew |
| aws | AWS | 公式サイト / pip |
| docker | コンテナ管理 | Docker Desktop |
git や など、よく使う ツールも 最初に一度インストールする必要があります。
の注意点
で実行するコマンドは、あなたの PC にインストールされているバージョンを使います。
ツールにはバージョンがあり、バージョンによってコマンドの書き方や動作が異なる場合があります。
参考サイトの手順通りにやってもエラーになるときは、バージョンの違いが原因かもしれません。 新しいバージョンでは古い書き方が使えなくなっていたり、逆に古いバージョンでは新しい機能が存在しないこともあります。
2026 年 1 月現在、僕の PC 内にインストールされている のバージョンを見ると 22.17.0 であると分かります。

そして、Node.js の公式サイトで確認すると2026年1月現在のNode.jsのLTSは 24.13.0であると分かります。 これを放置して開発を続けると不具合を起こしたり、セキュリティ的な弱点を抱える可能性が増加します。

セクションまとめ
- ✓記事の $ や > は入力の目印。実際には入力しない
- ✓カレントディレクトリ(現在地)を意識する。. は今いる場所、.. は1つ上
- ✓コマンドには最初から使えるものと、インストールが必要なものがある
- ✓ はのバージョンを使う。問題が起きたらバージョン確認